ワインについて

ワインの名前って意味不明?ラベル(エチケット)に統一感がないのはなぜ?

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ワインショップや酒屋さん、スーパーなどに並ぶワイン、最初に目に入るのが、ラベル(エチケットとも言います)ですが、初心者の頃は何が書いてあるのかまったくの理解不能。

少しワインを理解し、ラベルを見てみると、今度はワインの名前が地域の名前であったり、生産者であったり、ブドウ品種の名前であったりと、さらにわからなくなってきます。

まずはこのようなワインの名前の違いを知ることで、ワインへの理解を深めることができます。

今回説明するのは、ラベルに記載してある細かい情報を読み解くというよりはワイン名(大抵の場合ラベルに一番大きく書かれている文字)はどのように付けられるのかです。これが腑に落ちるとラベル全体に書いてあることもわかるようになります。

ワインのラベル(エチケット)に統一感がないのはなぜ?

ワインのラベルに統一感がない理由

  1. ワインは世界各国、各地で作られているから
  2. ワインのラベルは法律の縛りがある
  3. ワインの生産者や売り手によってアピールポイントが違う

一つずつ分かり易く解説していきます

①ワインは世界各国、各地で作られているから

御存知のとおり、ワインの生産地、生産者は多くいろいろな地域でいろいろな生産者がいます。そのすべてでラベルの買い方が統一されていればいいのですが、古くからの生産地もありますし、なかなかそういうわけにもいきません。

これだけ多種多様なワインが作られればラベルやワイン名もまた多種多様なのは当然なことともいえます。

②ワインのラベルには表示して良い内容や表示義務がある

ワインのラベルには、こういうことを表記しなければならない、こういう基準で表記してよい。などという事柄が地域によって決まっています。

例えば地域の名前や畑の名前をやたらめったら載せたり、ブドウ品種を載せるのも何%以上使用していないとダメとかそういう厳格な決まりがあるのです。

全てを理解するにはかなり大変なのでここではあえて具体的な説明はしませんが、書かなければならない内容であったり、書く基準が決まっていてそれが、国や地域ごとに違うということだけ理解してください。

③ワインの生産者や売り手によってアピールポイントが違ったり、売るための名付け方が違う。売り手の気持ちになってワイン名を考えよう!

今回 説明したいのはこの部分がメインなので、細かくなるべく分かり易く説明したいきます。

ワインの名前の例を見てみよう

ラベルの中で一番多く目立つ文字をワインの名前という前提で話しをすすめます。ほかの情報は置いて話します。ワインラベルのメインタイトルのみの話を思って聞いてください。

例を3つ挙げます

〇フランスブルゴーニュの場合

例:ジュヴレ・シャンベルタン→村の名前です

ブルゴーニュのワインは村の名前や地域の名前、畑の名前等が名前になります。

例えばブルゴーニュで有名な白ワイン「シャブリ」も地区の名前になります。

〇フランスボルドーのワイン

例:シャトーマルゴー→生産者の名前(シャトーってのはお城って意味、ボルドーのワイナリーはお城みたいなところで作られます)

〇新世界(ニューワールド)の例

※ニューワールドとは

簡単にいうとワインに関しての伝統国ではなく、新参者の国々です。

新世界(ニューワールド):アメリカを筆頭にオーストラリア・ニュージーランド・チリ・アルゼンチン・南アフリカ等

〇〇カベルネソーヴィニオン→生産者名+葡萄品種

たったり

△△シラーズ→地域名+葡萄品種

みたいな感じの名前が多いです。特に安価なワインは。ブドウ品種はサブタイトル的に書いてあるものもあったり、一番大きく書かれているものも。

どのようなワイン名をつけると売れるか?付加価値がつくか?売り手の気持ちを考える。

絶対的なありませんが、ある程度共通点がありますので、ここをとらえると非常にわかりやすくなります。

①伝統国のワインは地域や畑がブランドイメージにつながる。

例えばブルゴーニュの場合でいうと、

ジュヴレシャンベルタンってめっちゃ有名な産地なのでその地域がブランドとして成立しています。しかも、ブルゴーニュのシャンベルタンはピノノワールというブドウ品種を使っている。というのは誰もが知っている周知の事実なのです。

例えば日本人の感覚でいうと。

「新潟県魚沼産・・・・」というと「コシヒカリ!!」ってすぐ出てきますよね?

新潟県産のコシヒカリを高く付加価値を付けて売り出したいとおもうなら、「お米」・でも「コシヒカリ」でも「新潟」でもなく、「魚沼産」の部分を打ち出すほうが有利なわけです。

なのでワインも一般的には産地が狭くなる方がブランド価値が大きくなります

地方の名前<村の名前<畑の名前 みたいな感じで高級になります。

②新世界(ワイン新興国)や安価なワインはブドウの名前を付けた方が売りやすい

有名な地域やブランド力のないワイナリーから売られるワインで地域や生産者を大々的にラベルに明記しても、誰もわからないので、ラベルをみて・・・?ってなってしまうわけです。

なのでブドウ品種を表に出す方が売りやすい。

例えばニュージーランドのワインで

〇〇ピノノワール ってワインが売られていれば、あ!!ブルゴーニュの高級ワインと同じ葡萄なんだ!!って 売りやすくなるわけです。

分かり易く例を上げるとすると、

ブランド力のない企業がハンドバッグを作るとします。

ブランド名を何回叫んでも誰も振り向いてくれないので、ワニ皮を使ってます!!ってことろでアピールするわけです。なんとなくイメージできましたか?

なので新世界の中でもブランドが確立されている地域や生産者はブドウ品種ではなく地域や生産者名が大きく打ち出されているワインが多くなります。

③ボルドーのワインは大抵「シャトー〇〇」

ボルドーワインは何種類かの葡萄をミックスされて作ります。その特性上葡萄の栽培地域も一か所ではないですので伝統的にワイナリーの名称がつくのではないかとおもいます。

まとめ

ワインの名前は様々です。産地名・生産者名・ブランド名・そのほかも歴史上の物語などの名前を付けている物もあります。売るための戦略であったり、売り手のこだわり、地域の伝統等がラベルの中で強調され、ワインになります。

多種多様なラベルの中のワイン名少しおわかりになりましたでしょうか?

ワインのラベルは色々な情報が記載されていて、ここで説明できないことの方が多いです。

しかし、上で説明したようなことを理解してから、ワインのラベル(エチケット)の勉強をすると、かなりすんなりと入ってくるようになります。

みなさんも興味をもってラベルを眺めてみてください。

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