料理を作って提供する人と、その料理をただ食べるだけの人には、 大きなギャップがあります。 料理上達の秘訣として、食べる人の気持ちになって料理を作るということは非常に大切だと思います。
どうやったら食べる人が満足する、献立が提供できるのか考えてみたいと思います。
おかずこれだけ?なんて言わせない!
お昼の情報番組かなにかで、主婦にアンケートやってました。「旦那に言われてムカつく一言」?そんな感じのタイトルでした。
見事1位を獲得したのは~~~!!
「おかずこれだけ?」
夕食を出した時のセリフだそうです。
せっかく苦労して考え作った料理に、そんなこと言われたら腹が立ちます。
もう二度と飯なんて作ってやるものか!!と発狂したくなるでしょう。
私は家でもよく、家族のために食事を作りますし、プロの料理人でもあります。おかずこれだけ?と言われた皆様の気持ちは十分に理解できるとます。
ただ同時に僕は、家庭においてはいわゆる旦那様であり、妻が作ってくれた料理を食べるだけという時もあります。
ここは一つ男の本音をお教えしましょう。もちろん私自身は日々家事を頑張っている主婦のみなさんの味方です!!!ほんとうです。。
でもある意味では「おかずこれだけ?」は男の心の奥からの本音かもしれません。。
料理に対する男の本音~おかずこれだけ?~の心境と対策
①料理の基準は母親の料理
大多数の男性のお料理に対する基準値は母親が作ってくれた料理に依存すると思います。
「男は永遠のマザコンだから」 なんていう感情論ではなく、論理として、母親の料理が基準となるのは、母親が好きとかそういうことではなくて、食習慣です。
生まれた時からいくどとなく繰り返し、美味しかろうが不味かろうが、母親の作った料理を食べていれば、それが自分の基準となるのは当然のことと言えます。
人によっても違いますが、親が料理などにあまり関心がなく忙しい環境で育った男性はご飯とおかず一品でも何の違和感もなく食事をすすめます。味噌汁がないだの、副菜がないだのということはあまり気にしない人が多いでしょう。
逆に恵まれた家庭環境で、専業主婦の親をもち、夕食は毎日母の手作り料理で食卓が埋め尽くされるほどたくさん出てくる。という家庭環境で育てばそれが基準になってしまいます。
良い悪いではなく、物事の基準というのは人によって違うものです。自分のパートナーがどういう環境で食習慣を培ったのか、考えてみる必要があるかもしれません。
②出来上がった料理の調理過程に興味なんてない。
最近は料理好きの男性も増えてきましたが、まだまだ多くの男性にとって、料理を作るということは自分とは縁遠い世界のことです。食卓に出された料理が、どのように調理され、どのくらいの時間をかけられて作ったのかなんてことは、全く興味がありません。だからこそ「おかずこれだけ?「」の言葉が出てくると思います。
5時間かけて煮込んだトロトロのビーフシチュー。もちろん提供する側のあなたはこのビーフシチューは固いお肉を5時間もかけて煮込んだのよ。そんな思いでいっぱいのはずです。が食べるのは一瞬です。旦那様はあなたの5時間分の努力までは味わってくれません。そこにあるものが美味しいか美味しくないかだけです。
逆に言うと手間や時間をかけずとも、それなりに見栄えがして美味しい料理を出せば満足してくれる可能性が高いとも言えます
③家庭で出される料理に、美味しい不味いの判断はするが、実はそれほど重要視していない。
ごく一部のグルメを除いて、家庭で食べる料理というのはお腹を満たし栄養を取るための行為ということを主としています。ごく一部のグルメでさえも、美味しいものを食べるということは外食に依存していて、家庭においては本当においしいものを食べないと気が済まないと思っている人は少ないように思います。これは男性自身も自己認識がない人が多いと思いますが、これも食習慣の一つと言えます。あなた自身ある程度大きくなってから、家の夕飯が楽しみで待ち遠しかった経験てあるでしょうか?
まだ食べることの経験値が少ない子供の頃は、「今日はハンバーグたべたい~~~!!美味しかった~~~」何ていうこともありますが。大きくなるにつれて、そういう感情が薄れ、朝昼晩の食事がお腹を満たすと言う、ただのルーティーンに近くなってきます。
しかもこれだけ便利な時代で、レトルトでも、外食でも美味しいものがたくさんある時代です。 本気で美味しいものを食べたければ、プロが作ったもの食べに行けばいいや。という考えになってしまっても不思議はありません。
④ お腹を満たせるだけの見た目と品数があれば良い
少食な男性は別として、料理のボリューム自体が少ないのは、男の人にとって一番の不満になると思います。
見た目のボリューム感も大事なのですが、大抵の場合白米が主食になるでしょうから、白めしをたくさん食べれないおかずを出されると、「おかずこれだけ?」になってしまいます。
品数が多いに越したことはありませんが、品数が出せない場合には、料理のボリュームを出だしましょう
⑤嫁の料理に物申すのは、案外勇気のいることである。
男ってのは馬鹿な生き物ではありますが、よっぽど馬鹿な男でなければ、
さずがに嫁の作った飯にケチをつければ、嫁の機嫌を損ねる、ということくらいはわかります。それでも言うのですから、
もしかしたらよっぽどの思いかもしれません。
会社で上司に怒られ、もう会社になど行きたくないと思うほど嫌なことがあって、家に帰ったら、家事に追われ妻の機嫌もわるい、そこで出された夕食が・・・
なんてこともあるでしょうね、基本的に男性は妻であれやっぱり弱みは見せたくないものです。
おかずこれだけ?と言われないためには?
・逸品のクオリティーにこだわるよりも、簡単手抜きで良いから品数を出すこと
・ボリュームをしっかり出してあげること。
・白飯が進む おかずを出してあげること。
男は単純な生き物です、手抜き料理でいいので一度これでもかっていうぐらい沢山のおかずを出してみてあげてください。今日はおかずがいっぱいで嬉しいね。なんて言いながら子供のようににこにこと食事をしてくれるかもしれません。
あくまで一般論と主観に基づいたものですので、人によっては全く上記に当てはまらない人もいると思います。
しかし料理の作り手と食べる側のギャップ というのは必ず存在します。自分が手間をかけたものに対しての反応が薄かったり、思い通りのリアクションが得られなかったりするとがっかりしてしまいますよね。ある意味では上記の考えを受け入れて、気持ちを楽にあまり気張らずに、家庭の料理を作ってみてはどうでしょう。
超効果的「おかずこれだけ?」回避術 番外編
「おかずこれだけ?」を言わせない特効薬をお教えします。
お金も時間も手間もかからず、即実践できる超効果的なものです。
夕食を出すときに
「あなた今日も一日お仕事お疲れさまでした。」
にこっとしながら言ってあげてください。
これだけで5割増しくらいで料理が美味しくなります。
「ごちそうさま、今日のごはんも美味しかったよ!」
って言ってもらえるかも。。。